7月20日、レクザム フレッシュオールスターゲーム2025が香川県のレクザムボールパーク丸亀にて開催されました。
試合は3 ー 1でイースタン・リーグ選抜が勝利。ホークスが属するウエスタン・リーグ選抜は惜しくも敗れてしまいましたが、次世代を担う若い選手たちの躍動にワクワクする一戦となりました。
ホークスからは、庄子雄大内野手、イヒネ イツア内野手、藤野恵音内野手、木村大成投手が出場しました。そして、ウ・リーグ選抜を率いたのもホークスの松山秀明2軍監督。
選手たちはそれぞれ、フレッシュ球宴を前に「MVP宣言」をしておりましたが、果たして結果はどうだったのでしょうか。
【若鷹たちの結果】
・庄子雄大 内野手
「9番・遊撃」でスタメン出場し、2打数1安打。第1打席で左前打を放つ。
・イヒネ イツア 内野手
6回から庄子選手に代わって「9番・遊撃」で途中出場。2打数無安打。
・藤野恵音 内野手
6回から篠原玲央(くふうハヤテ)外野手に代わって「8番・左翼」で途中出場。2打数無安打。
・木村大成 投手
9回のマウンドに上がると、先頭打者を空振り三振。2人目に四球、3人目に右前打を打たれ、一死1、2塁のピンチを迎えるも、二併殺で1回1安打無失点。
残念ながら、若鷹たちの中から最優秀選手賞、優秀選手賞の受賞は叶いませんでしたが、貴重な経験を積んだはずです。
みんなが経験出来ることじゃない
庄子選手は、今月13日に1軍の出場選手登録を外れましたが、その際に小久保裕紀監督に「フレッシュオールスターもみんなが経験出来ることじゃない。そういう経験も選手として大事だぞ」と激励を受けたと話していました。
次世代のスター候補たちが集結する”お祭り舞台”では結果云々よりも、自身の持ち味を思いっきり発揮することや楽しんでプレーすることが大事だったりもします。出場した各選手は、ある意味”原点”に返ってプレー出来る機会だったのではないでしょうか。

特に、育成の藤野選手は、支配下登録を目指してアピールを続ける日々で、「打たないとヤバいです」と結果を意識しすぎて焦る気持ちもこぼしていました。たしかに、結果を残さないといけない立場ですが、フレッシュ球宴では楽しみながら、良い意味でリラックスしてプレーすることが、シーズン再開後の良いヒントになるのではないかと感じました。

木村大投手は、ここまでウエスタン・リーグで23試合に登板し、1勝1敗、防御率1.78と結果を残しています。「1番自信のある真っ直ぐを投げ込みたい」と語っていましたが、フレッシュオールスターゲームでも、ほぼ直球勝負!(18球中16球が直球)躍動感たっぷりに投げ込むと、今季の自己最速タイとなる149キロをマークしました。
今季ここまでの登板では、同じ直球でも140キロ台前半の球と後半の球とで球速差が出がちでした。木村大投手も「もっと140キロ台後半の真っ直ぐを増やさないと」と話していましたが、球宴ではほとんどが高出力の力強い球でした。1安打打たれましたが、この日の思いきりのいい投球は、後半戦に繋がるのではないかと感じました。今年こそ1軍デビューを見たい期待の左腕です。
ちなみに、最優秀選手賞はイ・リーグ選抜の知念大成外野手(オイシックス)、優秀選手賞はイ・リーグ選抜からマルセリーノ投手(DeNA)とウ・リーグ選抜から吉田聖弥選手(中日)が受賞しました。
知念選手(オイシックス)の先制本塁打、吉田選手(中日)の3者連続空振り三振、工藤泰成投手(阪神)のMAX161キロなど、見応えたっぷりのフレッシュ球宴でした。後半戦の戦いがより一層楽しみになりますね。