若鷹の「いま」に会える場所

若鷹応援メディア Bambies

「選ばれたことを自信にして欲しい」 高評価の育成投手たちの現在地

ちくごNews
公開日:2025.07.26
「選ばれたことを自信にして欲しい」 高評価の育成投手たちの現在地

今日から1軍はリーグ戦が再開し、後半戦がスタートします。昨日は、みずほPayPayドームで1軍の練習が行われました。

そこには、支配下登録された宮﨑颯投手と、3人の育成選手、宮里優吾投手、アレクサンダー・アルメンタ投手、ルイス・ロドリゲス 投手がファームから参加し、ライブBPに登板しました。

まず、「30人ほど育成ピッチャーがいる中で、その中の4人に選ばれたことを自信にして欲しい」と語ったのは倉野信次投手コーチ兼ヘッドコーディネーター。

「今までやってきた成果だし、ここに呼ばれたこと自体、いい評価をしているということ」と招集された4選手の現在地を説明しました。

この日のライブBPは、”インコース真っ直ぐ禁止”と制限をかけた中で行われたため、結果=評価ではないと強調されましたが、その中でもそれぞれが自身の持ち味を発揮しました。

宮﨑投手に関しては「こっちが期待した通りの球を投げられていた」と頷きました。今日以降の1軍登録については「それは、今後のお楽しみということで」と明言しませんでしたが、大きな期待を寄せていました。

画像

また、育成外国人の2選手も、貴重な機会に目を輝かせました。アルメンタ投手は「すごく良かった。緊張するどころか、むしろ正反対の感情でした。嬉しかったし、楽しみにマウンドに上がりました」と高揚感と共に振り返りました。さらに、「PayPayドームで気持ちよく投げられた」と笑顔でした。この日の最速は154キロをマークしたといい、自慢のストレートを思いっきり投げ込めたことに胸を張りました。

21年10月にメキシコからホークスに育成入団することが発表されたアルメンタ投手。メキシカン・リーグでも2試合に登板し、メジャー球団からも熱視線を送られる存在が17歳という若さで来日。

4年目の今季は2軍で7試合に登板。最初の3試合は先発としてマウンドに上がるも2敗。直近4試合では「中継ぎ適性を見ている段階」と川越英隆コーディネーター(投手ファーム統括)が説明するように、中継ぎで経験を積み、1勝2セーブと存在感を見せています。川越コーディネーターは「左であれだけのストレートを投げられる人はいないし、伸び代もある」と期待を寄せます。

画像

今季最速158キロをマーク中の豪腕、ロドリゲス投手は「いい感じに投げられたし、チームが気にしてくれていたことがすごく嬉しかった」とチャンスを与えてもらったことに感謝しました。

ロドリゲス投手は22年途中、ホークスに育成入団。来月で24歳になります。ドミニカでは最速160キロをマークしたというプロ経験のない逸材です。23年5月にトミー・ジョン手術を受け、長いリハビリを続けてきました。今季2軍では4試合(4回)に登板し、防御率は4.50ですが、持ち味の速球に加えて、変化球も器用に操る楽しみな右腕です。

ちなみに、ロドリゲス投手の帽子のつばの裏には『Familia』(家族)と記されています。「私は家族をとても大切にしています」と大切な存在を常に励みに腕を振っています。

画像

彼らを管轄する編成育成本部国際部部長の松本裕一さんは、「ストレートはもちろん、変化球も良かったし(首脳陣や1軍スタッフからも)高評価でしたよ」と嬉しそうに教えてくれました。

倉野信次投手コーチは「アルメンタにしてもロドリゲスにしても、宮﨑も宮里も今の自分の力を最大限、この雰囲気に臆することなく堂々と自分の球を投げられていた。頼もしく感じたし、コーチやスタッフ含めてしっかりファームで取り組んできてくれたお陰だなと思って見ていました。すごく頼もしく感じました。選手もスタッフ、コーチも含め、よくここまで成長させてくれたなという感謝の思いというか…投球見ながらそういう感情が湧きました」と各選手を評価すると共に、成長に目を細めていました。

画像

支配下登録期限まで残り6日。もちろん、彼らはそこまでに背番号を2桁にすることが目標ですが、確実に評価を上げていることを自信に、持ち味を磨き続けて欲しいものです。

Writer /

上杉 あずさ『班長』