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3軍ビジター取材を終えて

ちくごNews
公開日:2025.09.04
3軍ビジター取材を終えて

こんにちは。Bambies班長の上杉あずさです。今回、Bambiesとして初めての3軍ビジター取材、ジャイアンツ球場(神奈川県川崎市)にて行われたジャイアンツとホークスの3軍戦に行って参りました。

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3週間15試合の長期遠征で向き合う現実

3軍は8月20日~9月5日の約3週間に渡る長期遠征を戦っています。予定されている15試合は今のところ雨天中止などなく、5連戦、4連戦、6連戦と若鷹たちはハードな日程でレベルアップ中です。

8月に10試合を戦った大学との戦いは、4勝4敗2分けという結果でした。東京六大学や東都大学野球連盟の強豪チームとの試合を終えて、斉藤和巳3軍監督は、「ドラフト候補の選手が投げてくると、手も足も出ないわけではないけど、なかなか厳しい。独立リーグの好投手とやった時もそうだけど、スピードボールに対応できないとなかなか厳しい。でも、いい相手だとより課題が明確になる。それを選手たちがどう感じているか。首脳陣は感じていることたくさんあるから。いい結果を残してくれたら嬉しいけど、課題が明確になってくれた方がありがたいね」と振り返ります。

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大事なのは、課題が明確になった後、どう行動するか。「本当に上に行きたいのであれば、(やるべきことに)気付かせてもらえるポイントは山ほどある。こんな暑い中で大変よ。大変、大変と言い訳を探していたら、いつまでもここにいることになるから」と過酷な環境下で汗を流す選手たちを思いやりながらも、”3軍”にいる現実と向き合わせます。

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試合中もガッツリ練習

ジャイアンツ球場では9月1日からジャイアンツ3軍と4連戦が行われました。NPB同士、同世代の育成選手中心の試合は、自身の現在地を図る上でも貴重な機会です。

長期遠征中は基本、毎日が試合。実戦の場は貴重ですが、練習時間が限られるという一面もありそうですよね。前回の四国遠征で初めて3軍ビジターに帯同し、今回も関東遠征に帯同している明石健志スキルコーチにお話を伺いました。

試合前練習はもちろんのこと、試合中も試合に出ていないメンバーは室内練習場を借りて、そこで明石コーチサポートの下、練習を行っているとのことです。「若い子たちなので、練習の時間も量も必要」と話します。また、「こういう時間がある方がお互いコミュニケーションも取れるので」と明石コーチ。若鷹も頼りにする兄貴分的存在です。それぞれの選手とコミュニケーションを取りながら、レベルアップを後押ししています。

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4軍監督が3軍遠征に帯同

また、今回の3軍遠征には1週間、大越基4軍監督が帯同しました。「1年目なので、いろいろなものを見た方が勉強になる。ウエスタン・リーグしか知らないので、大学やジャイアンツの環境も見て感じて持ち帰りたい」と話していました。4軍監督を務める上で、高校から大学に進学した選手がどう成長するのか、大卒の選手がどんな環境で揉まれてプロの世界に入ってくるのかなど、1週間の帯同でも学びが多かったようです。

そんな中で、「うちの場合は飛ばす力が大学生よりある。大学に同級生がいる選手とかもいるんですけど、その子達がホークスに入って伸びてるって感じていた。そういう確認も出来たので」と4軍監督として様々な確認も出来ました。

欠かせない暑さ対策

さらに、これは監督としてではありませんが、大越4軍監督が感じたことがありました。「この暑さなので、2大学ほど室内練習場にクーラーが入っていました。涼しいところでアップしてきた選手は、試合の入りが明らかに良かった」と言います。暑さの面では特に、本拠地のタマスタ筑後同様、ファームは過酷な環境です。その中でも結果を出さなければなりませんが、暑さがパフォーマンスに及ぼす影響というものがあるのもまた事実。

与えられた環境下で、スタッフの皆さんは、選手たちに冷たい飲み物の提供や涼める環境を作ろうと全力サポートしています。

沖浦良一3軍チーフトレーナーが練習前に準備していた大量の飲み物。1試合あたり水がダンボール5〜7箱、スポーツドリンクが5〜7箱空くそうです。1箱24本入りなので、みんなで240〜336本飲んでいることになります。ぬるくならないように氷も大量です。見ているだけでも涼しくなれる瞬間でした。

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おなじみの光景にもなりましたが、ネッククーラーで首周りを冷やす選手の姿も。私もタマスタ筑後での取材時に使用しますが、あるとないのでは全然違います。この日、生海選手が新アイテム?の”巻ける氷嚢”を付けていました。ネッククーラー以上に密着するので涼しそうでした。

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3軍ならではの景色

試合中は、登板予定のない投手や登板を終えた投手陣がボールボーイを務めました。これも2軍以上では見られない光景です。今回のジャイアンツとの3軍戦では、両チームの選手たちがバット引きや審判へのボール渡しを行いました。プロ入りするような選手たちですから、高校時代も含めて、こうした経験も多くはなかったことでしょう。改めて、感謝を感じていました。

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試合の内容以外の部分でも、3軍ビジターを取材して感じることや気付かされることは多々ありました。ビジターへ行くと、選手たちを応援する気持ちもさらに強くなりました。

本拠地から遠く離れた関東でも、多くのホークスファンの皆さんや選手のご家族が応援に駆けつけていました。遠くは北海道からお越しの方も。お話させて頂いた皆さん、ありがとうございました。応援の熱をたくさん感じられる時間でした。

ホークスファンの姿写真

選手たちの声や遠征先での様子は、別途お伝えする予定です!引き続き、Bambies公式サイトやSNSをチェックして下さいね。

(上杉あずさ)

Writer /

上杉 あずさ『班長』