Bambiesでは、筑後のリハビリ組を取材しました。復帰を目指す選手たちの情報をピックアップしてお届けします。
まずは、カーター・スチュワート・ジュニア投手。19日、左腹直筋を痛めて離脱して以降、初めてブルペン投球を行いました。
立ち投げで20球、力感としては5〜6割とのこと。付き添った門田大祐リハビリ兼ファームPTも「いい感じでしたよ。違和感もなく投げられている」と語っていました。来週からピッチングを再開する見込みです。

森山良二リハビリ担当コーチ(投手)は、「立ち投げだけど、投げ方自体も良くなってきている。違和感もなくなってきている。まだ多少怖さがあるときに変な投げ方になるけど、そこさえ払拭出来れば、(問題なく)投げられるようになっていくかな」と話します。
森山コーチが指摘したのは、上から叩けずにやや腕が下がった状態で投げてしまう場面があるということでした。まだ傾斜で投げ始めたばかり。これからステップを踏んでいく段階です。
続いて、腰痛などでリハビリ調整を行ってきた村上泰斗投手。19日は4回目のブルペン投球を行いました。この日は捕手を座らせて40球。村上投手は「ほぼMAXで投げられています」と頷きました。

ラプソードで1球1球確認しながら、丁寧に投球。球速は145〜146キロでまだまだ満足していない様子でしたが、計測した縦の変化量は最大で64cmを計測。ポテンシャルの高さがうかがえます。
森山コーチは「よくはなっているけど、まだ球にバラつきがある。力の入れ具合とかいろいろあるけど、まずは身体の悪い箇所がなくなって投げられているのが良かった」と説明しました。

また、トミー・ジョン手術から1年が経過した澤柳亮太郎投手について。肘の神経症状などで少し停滞気味でしたが、少しリフレッシュ期間を設けたことで、現在は精神的にも前を向けているようです。
森山コーチは「1週間くらいフリーにさせました。『何もすんなよ』って。アイツはやりすぎるところがあるから」と頑張り屋さんだからこそ、一度リフレッシュすることを提案しました。
「もう1回立ち上げたけど、遅すぎるということはないからね。これから徐々に。トミージョン明けだからね。一喜一憂せずゆっくりやりなさいと言いました」と森山コーチは優しく語りました。

新人左腕の河野伸一朗投手は4月にトミー・ジョン手術を受けて、約5か月が経過。まだ先が長いリハビリ生活ですが、「キャッチボール出来ているので楽しいですよ」と前向きに過ごしていました。
同じく新人左腕の熊谷太雅投手は、左肘靭帯の部分損傷でリハビリ中。傾斜でのキャッチボールを再開したり、ブルペンでネットスローを行っています。

野手では、4月の2軍練習試合で左膝を怪我して手術をした木下勇人選手。
「患部を押さえると痛い。ダッシュは全然出来ますが、たまに抜ける感じがある。気になる動きはやっぱりスライディング。マジでイメージつかないです」と現状報告。
試合中、ファウルゾーンに飛んだ打球をスライディングキャッチしようと走り、膝を曲げた状態でそのままフェンスに突っ込んでしまい、即手術となりました。スライディングへの恐怖心は簡単には拭えませんが、一歩ずつ前を向いてリハビリに励んできました。
先日、「気合いを入れようと思って」と丸刈りにしました。プロ入りしてすぐの大怪我に、当然もどかしさはありますが、先輩たちにも刺激を受けながら、復帰を目指して奮闘中です。

リハビリ生活が長くなると、気持ちの浮き沈みもあると思います。置かれた状況や立場はそれぞれ違いますが、心身ともに少しでも良い方向に向かいますように。
なお、今宮健太選手の情報は別途お届けする予定です。