直近のリハビリ組の様子をお伝えします。
左肘の違和感で7月末からリハビリ組に合流している前田純投手は、「結構治ってきてるので、今やっているのは、来年に向けて成長するため、より良いものを追求しています」と先を見据えて取り組んでいます。キャッチボールでも強い球を投げていました。

手応えを感じているのはフォームのバランス。「今年、出力にこだわって、フォームのバランスが崩れていた。今はバランスありきの出力って感じでやれている」と頷きます。出力を求める中で、自身のバランスが乱れてしまいました。
「最初に怪我した時は、後半もう1回1軍に上がりたいと思っていました。でも、怪我して1回立ち止まってみて、今となっては良かったのかなと。自分の野球人生においてはいい経験かなと思います」と冷静に見つめます。
「やっぱり(1軍の試合などを)見ているとやりたくなる。でも、投げられなかったので、割り切れました(笑)もう来年に向けて、今は我慢してる感じです」と現在の心境を明かしました。
リハビリの3か月で体重は5キロアップ。骨格筋量も増えているとのこと。悔しさをエネルギーに変えて、来季の飛躍を誓います。
トミー・ジョン手術から復帰を目指す澤柳亮太郎投手は、この1週間ほどで一気に強い球を投げられるようになってきました。「今までのことを考えたら信じられない」と本人も驚くほどでした。
「身体の力で投げたいけど、腕の力を使ってしまう」という悩みが出てきました。現役時代にトミー・ジョンも経験し、数々のリハビリをこなしてきたR&Dグループ投手担当の川原弘之さんに相談。肘に負担がかからないようにすることと、身体で投げることを身に付けるためのプライオボールの使い方やドリルを教わっていました。
「こういう悩みが出てきただけでも進歩です。ボールが指にかかる感触だけでも幸せです」と笑みを浮かべました。

9月末に左肘関節クリーニング術を受けた前田悠伍投手は、リハビリ組にいる今、出来ることも限られるはずですが、長時間の練習。投げることや上半身のウエートトレーニングなど、肘への負担がかかることに関してはまだ制限がありますが、前田悠投手に言わせれば「それ以外のことは出来るので」。
「下半身の動きは全部出来るので。動画撮りながら、どこでロスしているのか考えて、フォーム見つめ直したり。トレーナーさんに聞いたりしながら」と下半身強化の日々。既に手応えも感じています。「質が上がってるので全然違いますね。量もこなしていますけど、その中で質も上がってきて、意識する場所も分かってきて、1回1回意識しながらやれているので、無意識にやれるようになるには量をこなさないといけないので。突き詰めてやっています」と頼もしすぎる20歳です。
術後の経過も「順調ですね。腫れもほとんど引いたので、もう少しで投げられる、かな?いやまだ分からないですけど、投げたい」と笑いました。大事にリハビリを続けながらも、気持ちは常に前のめり 。「エグい球投げます!そのために頑張ります」とメラメラ燃えていました。

また、ルーキーの石見颯真選手は、右膝痛のためリハビリ組へ合流しています。
日本シリーズ進出を目指して戦うチームで、悔しい気持ちを抱きながら、来季の戦力になるべく奮闘する若鷹たちが筑後にもいます。彼らの復帰への道のりを見守りたいと思います。
