14日、福岡ソフトバンクホークスはファーム施設「ホークスベースボールパーク筑後」で先月30日から行ってきた「ホークス筑後秋季練習2025」を打ち上げました。
今秋は午前は野手組、午後は投手組と分かれて、全て筑後のファーム施設でトレーニングが行われました。


秋季練習を終えて、来季から2軍監督として指揮を執る斉藤和巳監督が総括を行いました。
「コーディネーターとコーチを中心に、打つ日、守備の日というように分けて集中して取り組めるようなメニューを組んでもらったり、練習量も出来たと思う。(全て)筑後でやるのは初めてだったけど、設備も整っているし、短い期間ですが、しっかりやれたと思います」と充実した秋季練習を振り返ります。
球団としても年々、”自主性”を重んじるようになってきました。そうなると、やはり大事なのは選手個々の意識。「明日以降は選手たちの姿は見えないので、(春季キャンプまでの)2か月半、どんな時間を過ごすのか」と斉藤監督は選手それぞれの自覚を問います。
今回の秋季練習では特別、訓示や締めの言葉を語ることはありませんでした。斉藤監督は「正直考えましたけど、彼らがどういう取り組みをするのか、どう過ごすのか、今日もなにか伝えようか迷いましたけど、彼らにかけるというか。敢えて言う必要もないのかなという方向性になりました」と語りました。
それぞれの覚悟と自覚が大切になってくるオフシーズン。自分との戦いになるこの期間の取り組みはもちろん大事です。

来季から2軍を率いる斉藤監督は、愛情を持って接してきた”3軍選手たち”に「来年は一緒に2軍で野球やるぞ〜」と語りかけました。育成選手にとっての第1目標である2軍の舞台に、1人でも多くの育成選手たちが這い上がることを期待しました。

さらに、今季のファーム全体について「個人的には、これだけ主力に怪我人が出た中で、思いのほか、若い選手が(1軍に)いけなかったなという感覚は持っているので、そういうところにどれだけ割って入っていけるのか」とチームの底上げを望みました。
“対1軍”を意識し、「一時の活躍で終わるのではなく、主力、レギュラーになってもらいたい」と若鷹たちがステップアップし、現在の1軍選手たちを脅かす存在になることを期待しました。
約2週間の秋季練習を終えましたが、今回は例年のように”手締め”は行いませんでした。それは、秋季練習が終わっても引き続き、来季に向けての”挑戦”が続くということです。
それぞれが過ごすオフを経て、来春成長した姿で選手達に会えるのを、斉藤監督も楽しみにしていました。

また、12月以降は、例年のように”育成練習”という形での練習は行われないといいます。自主性を重んじながら、希望すればスタッフのサポートを受けて筑後で練習することが出来るようです。
設備も環境も整っているファーム施設。それをどう活用し、レベルアップに繋げるのか。練習場所、練習方法、誰とどんなことをやるのか──。考えることもやるべきこともたくさんあります。
それぞれがどんなオフを過ごすのか、見守りたいと思います。
