ホークスは8月4日、選手育成を目的として、NPB ウエスタン・リーグ、イースタン・リーグの各球団へ、2人の選手を派遣することを発表しました。
大竹風雅投手がくふうハヤテベンチャーズ静岡へ、宮里優吾投手がオイシックス新潟アルビレックス・ベースボールクラブへ。8 月 5 日(火)~各リーグ公式戦終了まで派遣されることになりました。
この知らせを受けて、宮里投手とのしばしのお別れを悲しんでいたのが、岩井俊介投手と笹川吉康選手。
嬉しかった「ブラザー」との初リレー
岩井投手は、「ブラザー」「親友以上」と宮里投手のことを語っていました。同期入団ですぐに仲良くなった2人。約2か月の間とはいえ、離れることを寂しがっていました。だからこそ、「めちゃくちゃ意識していました」と振り返るのが7月31日の”初めてのリレー”。
みずほPayPayドームで開催された先日の2軍(くふうハヤテ)戦で、「たぶん初めて」という『宮里ー岩井の継投』がありました。岩井投手は、「めちゃくちゃ嬉しかったです」と笑顔でした。
9回を岩井投手が三者凡退に抑えてベンチへ戻ってくる時、宮里投手が1番に出迎えたのも微笑ましい姿でした。

宮里投手も「体が勝手に行ってたっすね」と笑っていました。「僕も嬉しかったし、いつか1軍で2人でやりたいです」と目指す先は最高の舞台での共演です。

「お兄ちゃん」と過ごした大切な時間
笹川選手は宮里投手のことを、「お兄ちゃん」と慕い、オフも遠征先でも常に行動を共にしていました。
1週間前、ゆっくり一緒に過ごせる最後のオフに、2人で志賀島に行きました。「優吾さん泳げないので、僕1人でポール際ギリギリまで泳いでいって足フラフラになりましたよ」と話していましたが、そんな弟の遊泳を優しく見守っていた宮里投手。
7月31日のくふうハヤテ戦は、1点ビハインドの最終回、二死満塁のチャンスで笹川選手に打席が回りました。しかし、中飛に倒れ、チームは敗戦。最後の打者になり、悔しさを隠しきれずにベンチへ引き上げてきた笹川選手に、すぐに寄り添う宮里投手の姿がありました。

仲良し3人で、少しの間の”送別会”をしました。笹川選手は「2人が熱くなっちゃって泣いてました」と明かしましたが、何気ないことでも笑いあってきた最高の仲間と、将来を語り合ったそうです。
決して、一生の別れではないけれど、家族のような大切な存在だからこそ、それぞれが抱く熱い思いもあるのでしょう。
宮里投手にとってだけではなく、岩井投手、笹川選手にとっても、離れている時間が更に大きくたくましくなるための期間になりますように。
昨オフには、私の女子野球からの引退試合を快くサポートしてくれるなど、本当に優しくてノリの良い素敵な3人です。

近い将来、笹川選手が打って、宮里投手と岩井投手が0に抑えて1軍で勝利するーー。そんな日を心待ちにしたいと思います。
宮里投手、行ってらっしゃい!