1日限りの”自主トレ共演”は刺激的な時間となりました。
12月3日、福岡ソフトバンクホークスのファーム本拠地「HAWKSベースボールパーク筑後」の室内練習場に姿を現した”元エース”は朗らかな表情をしていました。肌ツヤが良く、オーラに纏われていました。
大リーグのニューヨーク・メッツでプレーする千賀滉大投手です。ホークス球団に許可を得た右腕は、自身に”弟子入り”する前田悠伍投手と大竹風雅投手を率いて、ファーム施設でトレーニングをしていました。

そして、もう1人、颯爽と姿を現した人物がいました。周東佑京選手です。
前田悠投手と大竹投手は、今年も千賀投手に師事するという話があったため、「筑後でも練習しているのか」という驚きくらいでしたが、周東選手の登場は想像をしていませんでした。
久々の再会を喜びながらも、”久々感”のないフランクで賑やかな雰囲気でした。

周東選手に、”合同トレ”の理由を聞いてみました。すると、「千賀さんに『一緒にトレーニングしよう』って言われただけですよ」
なんともシンプルな回答でした。千賀投手のホークス在籍時から仲が良く、メジャーに行ってからも時々連絡を取り合う間柄だった2人。
周東選手は「シーズン中とかでも、LINEしたらすぐ返ってくるんで」と久々の再会にもクールでしたが、「僕は今日しかタイミング合わなかったので」と1日限りの”自主トレ共演”が実現した経緯を明かしました。
誘いは3歳上の千賀投手からでしたが、「日本帰ってきてるし、ちょうどいいタイミングやし、いろんな話聞きたいなと思って」と周東選手もこれを好機だと感じました。
千賀投手が3選手に体幹や肩回りの筋肉の使い方など、細かい部分を丁寧に解説していました。

周東選手は「いや、ムズい。ムズいっす。細かいっす」と苦戦しながらも、充実した時間を過ごしました。
「こんな感じでやっていたら、しょうもない怪我とか減るんやろうなと思いましたね。事故的なのはしょうがないけど、長く練習をやっての怪我とかは減るんだろうなと」
今季、怪我や身体のコンディション面で苦労した周東選手。昨オフに手術した左膝の状態も気に掛けながら開幕したシーズンでしたが、4月には死球を受けて右腓骨骨折。夏場には腰を痛めて欠場することもありました。9月には背中に死球を受け、肋骨を骨折。それでも、満身創痍の状態でCS、日本シリーズもチームを牽引し、5年ぶり日本一へと大きく貢献しました。
周東選手は「今年は不可抗力もあったけど、怪我も多かったし。ちょうどいいタイミングでした。このタイミングでいろんな話を聞けたのは良かったです」と頷きます。身体のことを勉強し続けている先輩とトレーニングを共にしたり、会話をしたことで、大きな学びを得る貴重な時間となりました。

12月中は「今年1年間の改善点とかを見つめ直しながら、トレーニングしたり、打ったり」と新たなシーズンに向けて動いてきたそうです。満身創痍だったはずですが、「意外ともう大丈夫ですよ。オフの期間、じっくりやっていこうかなと。歳も歳なんで、時間かけながら徐々にね(笑)」とケロッとした様子で、先を見据えていました。
たくさん笑って、たくさん学んで、刺激を受けた旧知の先輩との貴重な時間を振り返ってくれました。選手会長のポジションは後輩に譲りますが、心身共に進化が止まらない周東選手。
2026年は怪我なく、更なる飛躍を期待しています。
