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初の”2軍降格”で見えた緒方理貢の変化  

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公開日:2025.08.11
初の"2軍降格"で見えた緒方理貢の変化

久しぶりにファームで見る姿は、なんだかたくましく感じました。今月5日に出場選手登録を抹消され、2軍に合流した緒方理貢選手。

 昨年3月の開幕直前に支配下登録を掴むと、昨季は一度も抹消されることなく、86試合に出場。代走や守備からの出場を中心に存在感を示し、1軍でシーズンを完走しました。今季も開幕から1軍でプレーを続けてきましたが、ここに来て、初めての“2軍降格”となりました。

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 2023年シーズン以来の2軍戦出場となった9日のウエスタン・リーグ中日戦(タマスタ筑後)では、「1番・左翼」でスタメン出場。5打数2安打、警戒される中で盗塁も1つ決めました。「5打席立ちましたが、見え方は悪くないです。結果もだけど、自分の納得出来る打席が多かった。とにかく継続してやります」と力強く語りました。

 登録抹消される際、小久保裕紀監督には「打席に立ってこい」と言われたといいます。緒方選手は「もちろん、調整期間が設けられてるわけじゃないので。しっかりと結果を残さないと1軍には呼ばれない。結果を残すためにもしっかり練習して、こうやったら打てるっていうものを見つけたい。2軍はチャレンジできる場所なので、毎日毎日、納得して帰れるようにやるだけです。今日も納得するまで打とうと思って打ちました」と前を向いてギラついています。とにかくやるべきことに集中し、いち早く1軍復帰を目指します。

 練習から貪欲に取り組む緒方選手ですが、9日の試合後には身体中が攣りそうな状態になっていたそうです。「汗かきすぎたっすね。そんなに暑いとは思わなかったけど、試合にフルで出るのも久しぶりだったし、外だったし、とにかく汗をかく量がすごかった」と久しぶりの筑後での日々はコンディショニング面にも気を遣います。「しっかりリカバリーしました。怪我にだけは気をつけて」と頷き、身体を整えながらも結果を残すための行動に強い意識を持ちます。

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 支配下登録から約1年半——。3桁時代に筑後で見ていた緒方選手とは言葉の節々から滲む覚悟や、受け答えから垣間見える自信に大きな変化を感じます。

 さらに、変化を感じた姿がありました。走塁練習中のことです。緒方選手が後輩らに自らアドバイスを送っていたのです。「どうやった方が速く進むかっていうのは自分の中に(引き出しが)あるので、ちょっと教えたくらいです。別に誰とか関係なく、自分が教えられることがあれば教えるし、自分も他の選手から打ち方とか学ぶこともあるので。とにかく、いい状態にして上がるだけです」と本人としては特別なことではなさそうでしたが、たくましい姿にグッとくる場面でした。

 久し振りに過ごすファームでの時間が、緒方選手にとってさらなる成長への原動力になるかもしれません。心身共にレベルアップして、1軍の優勝争いに欠かせないピースとなってくれるはずです。

◆緒方選手が後輩に教える姿はこちらから↓

Writer /

上杉 あずさ『班長』