育成再出発、そして怪我からの復帰を目指す川口冬弥投手が、確かな一歩を踏み出しました。
25歳の”オールドルーキー”としてプロ生活をスタートした昨季は、6月に育成から支配下登録を勝ち取りました。1軍でも5試合に登板し、防御率0.00
と結果を残すも、7月に2軍降格。再昇格出来ぬままシーズンが終わると、リハビリ組へ。腰が悲鳴を上げていたのです。すると、10月には球団から来季契約を結ばない旨を通告されました。死に物狂いで掴んだ支配下登録でしたが、待ち受けていたのは非情な現実。今季は再び育成選手としてプレーすることになりました。
2度のブルペン投球に安堵の笑み
今春、リハビリ組管轄でC組キャンプに参加する川口投手。2月2日、怪我をして以降、初めてブルペンに入りました。7日には2度目のブルペン投球。
「良かったと思います。去年の怪我する前の良かった時の身体の使い方が出来たのではないかと。痛くて動かしきれていなかったところも、動作として出来ているんじゃないかと大塚(潔ストレングス&コンディショニングコーディネーター)さんに言われました。動作のプロがそう言ってくれて安心しました。腰も肩も大丈夫です」と安堵の笑みを浮かべました。


昨年、腰を痛めてリハビリ組に合流してからは、約2か月ノースロー。投げられない期間はトレーニングが主でしたが、「リカバリーが追いついていなくて、肩が悪い位置にあるまま立ち上げちゃったのが良くなかった」とスローイング再開時、肩に痛みが生じました。
再びのノースロー調整。1か月ほどは波があったといいますが、1月後半にかけて快方に向かい、キャンプでは2度のブルペン投球も問題なくこなしました。
「キャンプに入ってからはいい感じ。プラン通りです」と川口投手の表情も明るいです。

帰ってきた”野球ノートと歩む日々”
今のやりがいを尋ねると、「ピッチングです。投げることが出来て、新しい悩みが出てきて、だんだん進んでるんだなと実感しています」と頷きます。
プロに入って、日々欠かさず書いてきた野球ノートを手に、練習から引き上げてきた川口投手。しかし、「投げられない時は書いていなかったです。戦力外になったりで、それすら嫌になって、書けませんでした…」と現実から目を背けたくなる辛い時間もありました。
それでも、投球を再開し、野球のことで悩める日々が帰ってきました。「(またノートを書けるのは)いいことですね」と笑みを浮かべました。

今後のスケジュールとしては、3月の1、2週目くらいの実戦登板を目指しているといいます。リハビリ管轄で何度か段階を踏み、問題なければ、本格的な復帰が見えてくるはずです。「まだどうなるか分からないですけど」としながらも、大事に着実に1歩ずつ前に進んでいました。
再び這い上がり、躍動する姿を心待ちにしています。
