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昇格切符を掴んだ”NO.1″若鷹コンビが宮崎合流へ

ちくごNews
公開日:2026.02.18

福岡ソフトバンクホークスの春季キャンプも折り返し地点を過ぎ、いよいよ明日19日からは第5クールに突入します。

C組の選手たちは、ファーム施設の「HAWKSベースボールパーク筑後」で日々の練習を熱心に取り組んでいますが、第5クールから”宮崎行き”の切符を掴んだ若鷹が2人。ハモンド投手と佐々木明都投手です。

C組の選手たちは、第3クールから2人の投手が宮崎に”昇格”出来ることを伝えられた上で今春キャンプをスタート。最初のチャンスを掴み取ったのは、田上奏大投手と飛田悠成投手でした。

この時は当落選上にいながら、チャンスをものに出来なかった2人でしたが、怪我でB組を離脱した選手がいたため、追加招集されることになりました。

チームトップタイムを手土産に宮崎へ

4年目の佐々木投手は、「チャンス頂けてめっちゃ嬉しいです」と目を輝かせました。

2022年の育成ドラフト6位で学法福島高校からホークスに入団。1年目にトミー・ジョン手術を受け、リハビリから始まったプロ生活。まだ2軍公式戦登板はありませんが、3軍を主戦場に経験を積んできました。

キャンプイン初日からブルペン入りするも、「なかなか(ピッチングの状態は)上がってこないですね」と悩みもがく日々。最初の昇格チャンスではアピール出来ず、悔しい思いもしました。それでも、「その日の最善を尽くす」と等身大の自分で挑んできました。

そして、17日のC組2度目の「400m走」。ホークスキャンプ恒例で、宮崎でも行われるメニューです。30歳未満は通常、「65秒切り」を課されますが、この日C組の選手たちは「63秒切り」を求められました。

ハードルが上がった中で、それをものともせず、快走をみせたのが佐々木投手でした。なんと、56秒という好タイムを叩き出したのです。これはA、B、リハビリ組含めたホークスの全選手の中でNO.1のタイムでした。

佐々木投手は、大所帯のホークスの中で”1位”という称号に素直に笑みを浮かべます。

「まずは何かしらで胸を張れる”1番”を取ることを目指していたので、めっちゃ嬉しいです」

一芸に秀でることを求められるプロの世界。支配下登録を掴むのは簡単ではありませんが、何か1つでも飛び抜けることは大切なことです。

佐々木投手は、「走り込んできました」とオフに取り組んだことの成果を、1つここで発揮してみせたのです。勝永将史 3軍SCは「佐々木はランニングでもウエートトレーニングでも、1発目に力を出し切るのが苦手だったんですが、今日は走り出しに仕掛けた上で、後半も粘れていた」と成長を感じていました。

佐々木投手が心身ともに強くなれた背景には、2人の尊敬する先輩の存在がありました。

昨オフ、「和田塾」こと和田毅さんの自主トレに入門した佐々木投手。今オフは和田さんから引き継いだ千葉ロッテマリーンズの小島和哉投手、阪神タイガースの大竹耕太郎投手らと共に自主トレを行いました。

小島投手に助言されたのが、まさに「何かで1番を取ること」でした。そして、「走ったあとも、みんなが疲れている中で手を付かないとか。そういう所を心掛けろって自主トレで言われて。実際、小島さんがそうしていたので」と背中を見てきました。

憧れの和田さんには「1年間弱音を吐くな。そういうところから変えていけ」と言われたそうです。

先輩たちの背中や言葉を胸に刻み、さらなるレベルアップを誓いました。

投げて投げて投げまくるハモンド

5年目のハモンド投手は、今春筑後キャンプメンバーで最も腕を振ってきた投手です。寺原隼人3軍投手コーチも「球数ならハモンド」と即答するほど、投球を重ね、何かを掴もうと必死に食らいつく姿が印象的でした。

ハモンド投手も第5クールから宮崎のB組へ。ただ、本人はこれに一喜一憂することなく、「B組にいってもやることは変えずに」と積み上げ作業を継続する思いです。

筑後では、ここまでの4クールで6度ブルペン入り。いきなり初日と2日目の連投から始まりました。さらに、打撃投手やライブBPにも登板。個別練習でもとにかく投げる日々。

「キッカケを掴むために投げています」と模索は続きます。

ハマった時の直球はとにかく魅力的。寺原コーチも「人よりエクステンション長いし、前で放せる独特なフォームを持っている。アイツのボールは空振りの取れる真っ直ぐが特徴だと思っている。ゾーンにいけば、そんなに打たれるようなボールじゃない」と語っていました。

ただ、そのポテンシャルを期待されながらも、”安定感”という点でなかなか掴みきれず、育成5年目を迎えました。

決して器用ではないけれど、野球に取り組む姿勢や思いの変化はヒシヒシと伝わってきます。

「レベルの低い中ではあるけど、少しずつ上がってきた」と現在地を受け止めますが、せっかく掴んだチャンスです。「そんなに上手くいかないかもしれないけど、気にせず、変わらずに。今出せるMAXを出してきます」と背伸びせず、今の自分と向き合い続けます。

不安や悩みを抱えながらの日々ですが、やってきたことには自信を持ちます。根気強く継続していく覚悟です。

佐々木投手もハモンド投手も、ここまで順調なことばかりではありませんでした。それでも、それぞれの”NO.1″に胸を張り、環境の変化や新たな刺激で良いキッカケを掴めますように。

Writer /

上杉 あずさ『班長』

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