若鷹の「いま」に会える場所

若鷹応援メディア Bambies

澤柳亮太郎が”実戦復帰” 沖縄で踏み出した大きな一歩

ちくごNews
公開日:2025.12.03

福岡ソフトバンクホークスの澤柳亮太郎投手が3日、「ジャパンウィンターリーグ2025」で”実戦復帰”を果たしました。約1年4か月ぶりのマウンドでした。

ルーキーイヤーの昨季、8月10日の楽天戦(みずほPayPayドーム)で登板した際、右肘に異変を感じて緊急降板。その後、9月4日にトミー・ジョン手術を受け、長いリハビリ生活を送ってきました。

1軍本拠地で投げて以来、約1年4か月ぶりの実戦の舞台は沖縄でした。

先月22日から沖縄県で行われている「ジャパンウィンターリーグ2025」。3日の「Orions」対「Eisa」の試合(コザしんきんスタジアム)で、澤柳投手は「Eisa」の先発として登板しました。

先頭打者から129キロの変化球で空振り三振を奪うと、続く打者は三直。最後の打者は左飛に打ち取りました。1回を無安打無失点。手応えを感じていたという縦のスライダーなど、変化球を交えて15球を投じました。

最速は143キロ(DAZN中継表示)をマーク。リハビリ担当の有馬大智トレーナーによると、復帰登板前の筑後でのブルペン投球では、最速139キロだったとのこと。澤柳投手が初実戦での指標として掲げていたのが140キロだといい、その中でマークした143キロに有馬トレーナーも笑みを浮かべました。

画像

この時期に”実戦復帰”する意味

同じくリハビリ担当の太田利亨トレーナーは「澤柳のポテンシャルからしたら、本人もまだ物足りないだろうし、あと2段階くらいは上げていかないといけない」としながらも、この時期の実戦機会の貴重さを語ってくれました。

「この時期に実戦復帰出来るのは大きい。ここで登板出来なかったら、2月末〜3月くらいまでは試合で投げるチャンスはない。今、試合で投げておけば、2月1日から勝負出来る」

今年で4回目を迎える同リーグは昨年、NPB球団から初めて選手が派遣されました。そして、今年ホークスから同リーグに初参加したのが、復帰途上の澤柳投手でした。

「実戦でしか測れないものがある」

両トレーナーが口を揃えました。本来であれば、ライブBPなどで実戦形式の練習を重ねていく段階を、”試合”で投げてステップを踏める。これは、選手にとって大きなことだといいます。

実戦形式の練習と比べ、観客も入り、投球練習や守備機会もある試合の方が当然、緊張感やアドレナリンが出ます。そんな状況での登板を経て、”現在地”を理解することが出来ます。本格復帰を前に、何が足りていないのかがより深く分かるのです。

画像

支配下復帰のためにも「少しでも長い方がいい」

先述の通り、ここで実戦機会がなければ、12〜2月が空白の時間となり、リハビリが順調であっても実戦復帰のタイミングが遅れます。太田トレーナーは「澤柳も今は育成だから、7月末(支配下登録期限)までの時間を考えると、少しでも(アピール出来る期間は)長い方がいい」と頷きます。

リハビリ過程ながら、この時期の同リーグ派遣には、こうした経緯がありました。

18日まで行われる同リーグ。澤柳投手はあと2試合登板が予定されているとのこと。来季の完全復活に向けて、沖縄の地で大きな一歩を踏み出しました。

実戦復帰前、秋季練習でのブルペン投球はこちらから↓

Writer /

上杉 あずさ『班長』

Pickup /

ピックアップ記事

Sponsor/

スポンサー

View More