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「火球男」が代表入り

ちくごNews
公開日:2025.09.11
「火球男」が代表入り

ホークスは11日、張峻瑋(チャン・ジュンウェイ)投手が「第31回BFAアジア選手権大会」に台湾代表として出場することを発表しました。

昨年11月に19歳の若さで来日し、ホークスと育成契約を結んだ張投手。最速156キロの速球派右腕は、地元で「火球男」の異名を持ちます。

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2023年には U-18ワールドカップに台湾代表として出場し、注目を浴びました。昨年は18歳でU-23世代の代表入り。今回は若手選手を中心に選出されたといいますが、台湾の”トップ代表”としてアジア選手権に挑みます。

張投手は12日に台湾へ移動し、13日~20日まで台湾代表チームの合宿に参加。翌日、中国入りし、22日からの同大会に出場します。

「台湾代表だけではなく、ホークスの看板も背負って行くということも自覚して。今、状態は悪くないので、それを発揮出来るように頑張りたいです」と張投手は意気込みを語りました。

ホークスに来てレベルアップしたと感じていることは、「体力面と、平常心で投げること」と語る張投手。同世代の日本人選手たちとも日々コミュニケーションを取りながら、切磋琢磨してきました。

今月3日、ジャイアンツとの3軍戦で先発し、3回1失点。最速154キロをマークしました。味方ベンチも唸るような力強い直球を投げ込んでいましたが、当の本人は「でも、ホームラン打たれたので」と悔しそうに振り返り、負けん気の強さを覗かせました。

また、不運な内野安打で許した走者を見事な牽制でアウトにするなど、冷静さも光りました。

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ホークスではまだ3、4軍が主戦場ですが「同期入団の川口冬弥投手がすぐに支配下になったことも刺激になりました。僕も早く支配下になりたい。まずは結果を出すだけです」と頷きます。

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来日してすぐの頃は、時々ホームシックになるとも明かしていました。今回、代表合宿とはいえ約1週間、台湾に”帰省”出来ることについて尋ねると、「台湾のしゃぶしゃぶがめっちゃ好きなので、それを食べに行くのが楽しみです」とお茶目にニコッと笑みを浮かべました。


ちなみに、空港に行く時は毎回「ゴンチャを飲んでます」と台湾発祥のタピオカ店へ。通訳さんによると、博多駅を利用する際にも度々タピオカ店に立ち寄るほど大好物だといいます。

パワフルな豪速球とは裏腹に、マウンドを降りると、タピオカが大好きで、同世代の選手たちにちょっかいを出したり、”ツンデレ”を発揮したりとお茶目な19歳です。


愛すべき「火球男」は、ホークスで支配下登録を勝ち取る前に、まずはアジアでその名を轟かせてくれることでしょう。

張投手の意気込みはこちらから↓

Writer /

上杉 あずさ『班長』