“オールドスタイル”で一致団結!
タマスタ筑後でのホーム開幕戦が行われた17日、2軍の野手陣が全員”オールドスタイル”だったことに、気付いたファンも多いのではないでしょうか。
“オールドスタイル”とは、靴下を膝下まで上げるパンツスタイルのこと。
藤野恵音選手は、開幕戦後のヒーローインタビューで、「 開幕戦ということで、野手全員”オールドスタイル”で統一して。監督が”オールドスタイル”なので。あと(中村)晃さんと嶺井(博希)さんもそうなので、それで一致団結して勝つことが出来ました 」と語りました。


翌日、藤野選手に詳しく聞いてみると「言い出しっぺはたぶん緒方(理貢)さんだと思います」と明かしました。
15日のオリックス戦後、帰りのバスで川村友斗選手に「休み明け、シートノックから野手全員”オールドスタイル”ね。声掛けとって」と言われた藤野選手。年下の選手たちに伝えたといいます。
川村選手に直撃すると「自然発生です」と笑ってごまかします。
そう言いながらも、 “言い出しっぺ”という緒方選手を呼び止めてくれたので、さらに”真相”を伺うと・・・
「晃さんが復帰戦だったから、テレビ中継で抜かれると思うので、『晃さんを探せ』ってなるようにみんなでカモフラージュ」と緒方選手はおどけてみせました。
ファーム開幕戦の夜の”会談”
冗談も飛び交いましたが、事の始まりは、ファーム開幕戦が行われた14日の大阪での夜のこと。
試合後、川村選手は山本恵大選手、西尾歩真選手、髙橋隆慶選手と食事に出掛けました。すると、すぐ後に緒方選手、大泉周也選手、重松凱人選手の3人が同じ店に。
そこで会話が盛り上がり、「ホーム開幕戦で全員”オールドスタイル”やろうぜ」という話になったそうです。
川村選手によると「2年前の1軍のオープン戦の時にもやったのを思い出して、『こっちでもやりたくない?』ってなって」と明かします。
2024年3月17日のオープン戦、野手陣がみんなで”オールドスタイル”にし、話題になりました。
当時、育成選手としてアピールを続けながら、その輪にいたのが緒方選手と川村選手でした。彼らはその2日後に支配下登録を勝ち取りました。
そんな思い出も蘇る、野手全員”オールドスタイル”。
さらに、「(斉藤)和巳さんもオールドスタイルだし、(オールドスタイルの)晃さんも復帰戦だし、良いじゃん!」と盛り上がり、17日のホーム開幕戦で決行することが決まりました。

オールドスタイルの反応
藤野選手は、「全員で行こう、みたいな感じだったと思います。あんまりこういうこともないので、ファンの人とかも気付くじゃないですか。面白半分でやったところもあったと思いますが、結果的にホーム開幕戦、勝てたので良かったです。教育リーグから負けが続いていたので、流れを変えようというところもあったと思います」と笑みを浮かべました。
普段、オールドスタイルではない選手は、靴下やパンツを他の選手に借りたそうです。渡邉陸捕手は重松選手に、大泉選手は山本選手に借りました。
川村選手は、2年前のオープン戦の時、シートノックの10分前に「野手全員オールドスタイル」指令を聞かされたそうです。「オールドスタイルのパンツ持っていなくて、正木(智也)と焦ってロングパンツを切っていきました」と当時のエピソードを明かしてくれました。
ルーキーの髙橋選手は、JR東日本時代はずっとオールドスタイルだったため、「『似合ってるね』と言われましたが、慣れていたスタイルなので」と真新しい感じはありませんでした。ただ、社会人野球では、チームでユニフォームのスタイルを統一するのが常なので、「むしろこういうことが新鮮です」と笑います。
ちなみに、野球人生はずっとオールドスタイルだったそうですが、プロ入り後はロングパンツスタイル。「せっかくプロになったんだから、ロングを楽しもうと思って」と初々しい理由でした。久しぶりのオールドスタイルも楽しんでいました。
団結して掴んだ”初勝利”に、みんなが笑顔を浮かべていました。

しかし、1人物申したい人物が・・・。
「『みんなでやろう』って言ったのに、川村や山本に『似合ってない』って言われたんですけど」と嘆くのは大泉選手です。
プロ初のオールドスタイルに挑戦した大泉選手でしたが、周りからは散々の言われよう(笑)
オールドスタイルのプロ(弊社調べ)、西尾選手も「(大泉)周也さんだけは似合っていなかった」と酷評します。


西尾選手は相変わらず、さすがの着こなしですが、大泉選手の新鮮な姿も素敵でした。
改めて、今回のリーダー格2人に感想を聞いてみると、「ホーム開幕戦で勝てたし、良かった。緒方理貢がいる限り、またやりそうですよ」と川村選手。”言い出しっぺ”の緒方選手は、「やって良かったですよ。またやりますよ」としっかり予告してくれました。
もちろん、彼らのいるべき場所はファームではありません。それぞれがもどかしさや悔しさを抱いている中、与えられた環境で先頭に立ち、チームを盛り上げる姿は逞しいものでした。

2軍の今季初勝利を手繰り寄せた、野手全員”オールドスタイル”。チームとしても、各選手にとっても、明るいスタートになったのではないでしょうか。
