「絶対支配下ならんといけん能力を持っている」
担当コーチも太鼓判を押す右腕は、”ライバル”の支配下登録に闘志を覗かせました。
18日、5年目の大竹風雅投手が支配下登録されました。支配下入団ながら、入団直後に右肘のトミー・ジョン手術を受け、1年目オフに育成契約に。決して順調とはいえないプロ野球生活を過ごしてきましたが、一躍注目を集めたのは今春キャンプ。自己最速155キロをマークするなど、ポテンシャルの高さを改めて見せつけました。オープン戦にも3試合登板。ここまで2軍で腕を振ってきましたが、今年最初の支配下チャンスを掴みました。
そんな大竹投手と「大して変わらん。アイツもすぐ支配下になるんじゃないかな」と奥村政稔2軍投手コーチが期待を込めたのは、2年目の岡田皓一朗投手です。
2024年育成ドラフト9位で大阪商業大学から福岡ソフトバンクホークスに入団した、投げっぷりの良い最速152キロのパワー系投手。1月には杉山一樹投手に弟子入りして、筑後で練習を共にしました。レベルアップして迎えた今季は、2軍で登板を重ねています。

口にする大竹風雅への”ライバル意識”
岡田投手は「やっぱみんなバチバチしてるんで」と2軍投手陣の様子を語りますが、中でも「大竹さんは、キャッチボールを一緒にしとったのもあったんで、特に意識してきました」と”ライバル意識”をハッキリと口にします。
そんな大竹投手のプロ初登板は、「見ました、見ました。めっちゃ見ました。全球見ました」と前のめり。「すごくイキイキして、いい顔してました」と刺激を受けました。
2軍の中継ぎとして切磋琢磨し、キャッチボール相手でもあった2人は、「思いっきり真っ直ぐとフォーク投げ合って、戦っていました」とまさに競い合いの日々を過ごしてきました。

お互いに1番の持ち味は直球ですが、その球質は異なります。「大竹さんは回転数も多くて、”ピュン”って(伸びる)感じなんですけど、僕は”ドォン”って感じで」と語るように、岡田投手のストレートは”重い球”。
「僕は気持ちで重くしているので。体重込めて」と笑いますが、その熱い気持ちこそが彼の最大の魅力なのです。
奥村コーチも絶賛する”メンタリティ”
大竹投手に負けていないところは──?
岡田投手に問うと、返ってきたのは「メンタリティ」と力強い答え。気持ちの強さには胸を張ります。
実は奥村投手コーチも、同じことを語っていました。
岡田投手の魅力を「全部!身体の強さとメンタルの強さ!岡田は大商大(出身)で、やっぱ相当気合い入ってるんですよ。”昔の選手”みたいなメンタル。”昭和の選手”じゃないけど、『どこでも投げます』『何でもやります』っていうハングリー精神もあるし、岡田にはめちゃくちゃ期待しちょる」と熱弁しました。
厳しい環境下で育ってきたメンタルが滲み出ている岡田投手。ちょっとやそっとのことではへこたれない”漢”です。
「だから、四球とか連発したら、それはただの実力っすね」と岡田投手は笑いますが、奥村投手コーチは着実な成長を認めます。
2軍成績こそ、まだ物足りなさもありますが、奥村投手コーチは「今年に関しては(直球も変化球も)どれもいい。あとは、細かいところ。いいボールなんやけどバッターの反応が良くないとか。その『何で良くないんや』っていうところ(の改善)を今やっていて。そういう練習をしていたら、最近はバッターの反応もちょっとずつ変わってきた」と頷きます。
「いいボール」を「嫌なボール」に変える作業に二人三脚で取り組んでいます。

さらに、「岡田も絶対支配下ならんといけん能力持っとるんで。大竹と大して変わらんけ、アイツもすぐ支配下になるべき選手だと僕は思いますよ。モノはとんでもないですから」と絶賛します。
その後、「取材でお前のこと褒めたんやから、ちゃんとやれよ」と奥村投手コーチに発破を掛けられた岡田投手。
胸に秘める熱いメンタリティで、虎視眈々と次の昇格候補に名乗りを挙げます。
