福岡ソフトバンクホークスは5月12日、尾形崇斗投手、ならびに井上朋也選手と、横浜DeNAベイスターズの山本祐大選手の交換トレードが成⽴したことを発表しました。
球団から発表された両選手のコメントは下記の通りです。
◎尾形崇斗投手コメント
「9 年間お世話になったので寂しさはありますが、どこで野球をやっても目指すものは変わらないので、これからも夢に向かって自分に磨きをかけていきたいです。DeNA さんはホークス同様にテクノロジーが発展している印象。そういうものを活用するのが好きなのでありがたいです。ファンの皆さんにはいつもあたたかい声援をいただきました。本当に感謝しています」
◎井上朋也選手コメント
「ホークスでは心身ともに成長させていただきました。ドラフト1位で入ったものの思うように活躍できず、悔しい思いをたくさんしましたが、今回横浜 DeNA さんに縁ができましたので、チームの雰囲気も良さそうですし新たな気持ちで頑張っていきたいと思います。ホークスファンの皆さんには、ドームと筑後でたくさんの応援をいただきました。ありがとうございました」

井上選手は、ファーム本拠地「HAWKSベースボールパーク筑後」を訪れ、関係者に挨拶を行いました。その後、報道陣の取材にも対応してくれました。
トレードを伝える電話が掛かってきたのは、今朝6時半頃だったそうです。「ちょっとビックリしました。9時半には球団事務所に行ったんですけど、その6時半から9時半までの時間がすごく長く感じましたね」と様々な気持ちが渦巻きました。「やっぱり寂しい気持ちと、悔しい気持ちと、苦い思い出の方が多いですけど…」と2020年ドラフト1位で入団しながらも、ホークスで活躍できなかったことに悔しさを滲ませました。
内野手として入団し、主に三塁や一塁を守りましたが、昨年から外野にも挑戦。厚い選手層の中で、最大の持ち味である打力を生かして自らの場所を築くため、あらゆる可能性を模索しました。
ベイスターズでは、外野をメインに考えられているようですが、「バッティングが長所なので、そこを横浜でもっと伸ばしていきながら、貢献していけたらなと思います」と語りました。
ホークスで過ごした5年間は、1軍で28試合の出場に留まりました。「なかなか自分の思い描くような5年間ではなかったですけど、本当に色々な面で成長させていただいたので、それをベイスターズで生かしたい」と決意を込めます。そして、「環境も変わるので、自分の中で良い分岐点になれるようにしていけたらなっていう気持ちです」と前を向きました。
ホークスの選手として最後の試合となった10日のファーム・リーグの阪神タイガース戦では、6回に2号ソロを放ちました。「状態は悪くないです。ちょうど最後の試合になったので、ホームラン打てたのはよかった」と振り返りました。

この日、筑後でお世話になった方々やチームメイトと言葉を交わしました。斉藤和巳2軍監督には「トレードは本当にいい機会だから」、「ちょっと繊細になりすぎて気にしすぎるところがあるから、あんまり気にしないように」など熱いエールを送られたといいます。
さらに、「最近の2軍での取り組み方を変えないようにしていったら大丈夫」と背中を押されました。斉藤2軍監督は、自身のインスタグラムにも「常に手にはバットを持って、姿が映る場所があれば構えの確認をして、試合前には自ら一塁、三塁、外野の守備練習をして。試合に出ていなくてもベンチで声を出して、ウォーミングアップでも声を出して、しっかり身体も動かして。シャイで繊細な部分もあるけど、野球が大好きで、上手くなりたいというのが行動を見ていればわかる」と井上選手への思いを綴りました。

常にバットを握り、練習中も試合前後も隙間を見付けては素振りをする井上選手。鏡や窓に自身の姿が映ると、いつでもフォームの確認。そんな姿が本当に印象的でした。取材を受けている時も、反射的に身体の動きで”シャドースイング”するほど、頭の中は野球でいっぱい。
井上選手は「野球が本当に大好きなので。ずっと野球のことを考えているので、そこはベイスターズに行ってからも変えないようにしていきたいです」と力強く語りました。
寂しい気持ちは当然ありますが、新たなスタートに覚悟を覗かせた井上選手。5年間、ありがとうございました!”良い分岐点”にして、ベイスターズで大活躍して下さい。これからも応援しています。
