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背番号「38」奪還へ大きな一歩…澤柳亮太郎”本当の復帰戦”

上杉あずさのスコアブック
公開日:2026.03.25

約1年7ヶ月ぶりにホークスのユニフォームで”本拠地”マウンドに立ちました。晴れやかな表情が物語る大きな一歩。楽しみな右腕が帰ってきました。

3月24日、タマスタ筑後で行われた福岡大学との3軍戦で、澤柳亮太郎投手が実戦復帰を果たしました。

昨年12月には、「ジャパンウィンターリーグ2025」に参加し、3試合に登板しました。この時は、復帰過程で行う実戦形式練習としての”復帰戦”でした。そこから段階を踏み、この日の”本当の復帰戦”へとたどり着きました。

同点で迎えた9回表、澤柳投手の名前がコールされると、温かい拍手がおきました。

充実感に満ちた復帰登板

「タマスタは練習の場所でした。リハビリでひたすら外野を走っていた場所。やっとここで野球出来る日が来ました」

初球、術後最速となる146キロをマーク。力強い直球を投げ込みました。味方失策で先頭打者に出塁を許すも、落ち着いていました。2人目の打者からはスライダーで空振り三振を奪い、最後は三併殺。1回無安打無失点の気持ちのこもった投球で、サヨナラ勝利を呼び込みました。

非公式戦ではありますが、復帰登板で”勝利投手”になりました。2024年8月4日の日本ハム戦で挙げたプロ2勝目以来の”白星”も、まるで復帰を祝ってくれているようでした。

「やっぱりホークスのユニフォームを着て試合で投げるのは1年7ヶ月ぶりなので、緊張感が違いますし、ブルペンでも入り込みましたね。試合、こんな感じだったなと思いながら」と噛み締めるように振り返ります。

それでも、マウンドに上がると、久々とは思えぬ堂々たる姿でした。走者が出た場面も、「ランナーが出たけど、練習出来たので逆に嬉しい」とそれさえも楽しめる落ち着きっぷり。

さらに、「今日は変化球で三振を取るのが目標だったので、目標達成です」と笑みを浮かべました。”目標設定シート”に書いていたという目標も、見事クリア。

「ベンチに入ってみんなで応援したりとか、ブルペンで待機したりとか。これも楽しいなと。嬉しいですね」と充実感たっぷりの復帰戦でした。

球団が別途計測した精密なスピードガンでは、147キロが出ていたそうです。「悪くないですね。もうちょっとスピードも出そうな感じはありますし、バランスよく投げて、力んでるわけでもなく、ああいう感じで投げられた。術後の最速も更新していますし」と安堵。

本来、最速155キロの豪腕ですが、術後は球速が戻るのか不安も抱いていました 。先週のライブBPでは、「138キロくらいしか出ない可能性もあるなと思っていた」と懸念もある中でしたが、145キロを計測。1週間後の実戦で147キロとしっかり階段を上っています。「肘の不安も消えて、試合に慣れていけば、150キロも近いかなと思えるピッチングでした」と頷きます。

背番号「38」で支配下復帰へ

嬉しい手応えも感じられた復帰登板でしたが、まだまだ足元を見つめます。

先にトミー・ジョン手術を受けた武田翔太投手(韓国・SSGランダース)や大竹風雅投手からも術後の経験談を聞いてきた澤柳投手。「3歩進んだら2歩下がるの繰り返しだから、自分のやることをぶらさずにやるだけだと。本当にその通りだなと思いました。もし次、スピード出なかったとしても、やっていることは正しいと思って、ブレずにやり続ける。それが1番です」と現実と向き合っていきます。

そして、戦いはこれから。あと何度か登板し、問題なければリハビリ組卒業も間近です。

「今まではリハビリ組という守られているところにいたけど、抜けたらもう守られたものはなくなる。実力で戦うことになる。育成にはライバルが多い。1番下から這い上がっていく気持ちです」

熱い気持ちを語る澤柳投手。現状、支配下枠は7つ空いていますが、目指すは背番号「38」の奪還です。

「球団にも『空けて待っている』と言ってもらった。早くいかないと」と入団時に貰った「38」は思い入れのある大事な番号。

「自分、誕生日も3月8日だし、『3(サ)8(ワ)』なので」と笑みを浮かべた右腕ですが、穏やかな表情の奥には強い決意がにじみます。

今季支配下に復帰し、「38」のユニフォームで再び1軍のマウンドへ──。胸が高鳴るその日を心待ちにしています。


※澤柳投手の「ジャパンウィンターリーグ2025」での復帰登板の様子とインタビューはコチラからご覧ください!


Writer /

上杉 あずさ『班長』

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