8月6日、福岡ソフトバンクホークスは、選手育成を目的として、盛島稜大捕手をハヤテベンチャーズ静岡に派遣することを発表しました。
期間は8月7日から9月27日までとなります。
盛島捕手は、2022年育成ドラフト14位で興南高校からホークスに入団。187cm、104kgの強肩強打の大型捕手で、城島健司CBOもそのスケールの大きさに期待を寄せています。
派遣の話を聞いた時は、驚いたという盛島捕手。「まだ実感が湧いていないです」と語りましたが、好機と捉えます。
「2軍での出場機会が増えるので、いいことしかないです。チームは違いますけど、対戦するピッチャーは2軍のピッチャーなので、そこでしっかり打てれば」と前向きに受け止めます。
4年目の今季は、2軍で自己最多を更新する14試合に出場し、打率.281。「守備に関しては、結構自分のやっていることができているんじゃないかなと思いますが、バッティングはもうちょっと長打が欲しい」と前半戦を振り返ります。
持ち味の長打は9安打中3本(二塁打)で、まだ本塁打はありません。3軍では昨季チームトップタイの12本塁打、今季も4本塁打を放っています。出場機会を増やしている2軍でも、このパンチ力を発揮したいところです。
ただ、2軍と3軍では、「真っ直ぐはそこまで変わらないですけど、変化球のコースとか曲がり幅とかキレは違いますね。変化球への対応が難しい」とその差を感じてきました。
そんな中、「8番・捕手」でスタメン出場した8月2日のファーム・リーグのオリックス戦(タマスタ筑後)。第1打席に犠飛でプロ初打点をあげました。さらに、第2打席に初の適時打を放ち、3打点でチームに貢献。ヒーローインタビューも受けましたが、盛島捕手が喜んだのは”そこ”ではありませんでした。


「カーブを見送れたっていうのは、結構自分の中で、『あ、見逃せた』って思ったんです。前だったら、多分振りにいってカウントあげちゃう、みたいな感じだったので。変化球を見逃せたっていうのは、なんか1個新しい感覚でしたね」
課題としてきた変化球の見極めの部分で、手応えを感じられた一戦だったのです。
“掴みつつある”中での派遣
6月28日のオイシックス戦(タマスタ筑後)以降、打席に立った5試合全てで安打を放っている盛島捕手。限られたチャンスの中で、結果を残し始めたところでした。
「これまではちょっと力みすぎて、ミスショットすることがありました。でも、最近はいい力感で打てているんで、結構いい感触です。ちょっと掴み始めている感じはあります」と頷きます。
森笠繁2軍打撃コーチは「一生懸命センターに打とうと練習してきたのが、試合で出せた。変化球で攻められて打てなかったり、チャンスで力んだりしてきたけど、1つ成長です」と語ります。
速球に対応しようとして、身体の開きが早くなったり、力んでバットが出てこなかったりして、ファウルや空振りになることが多かったといいます。練習からセンター方向へ打つ意識をより強く持って取り組んできた成果が、ここ最近は表れてきたのだといいます。

何かを掴みかけてきたところでの派遣は、盛島捕手にとって大きなチャンス。2軍戦で多く打席に立ち、経験を積む貴重な機会となりそうです。
「やることは変えずに、バッティングもいい感じで来ているので、その感覚をもっと伸ばしていけるように。次のドラフトが同級生(同学年の大卒選手が対象)のドラフトになるので、そこに負けないように。もちろん、1軍の選手に負けないように、頑張りたいなと思っています」
静かに決意を語った盛島捕手。さらに大きくなって帰ってきてくれるはずです。
〈関連記事〉
