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弟子入りする若鷹たちへ 甲斐拓也が伝えたいこと

特集記事
公開日:2026.01.14

長年、福岡ソフトバンクホークスの”正捕手”の座を守ってきた先輩は、若鷹たちにとっていつまでも偉大な存在です。

昨オフに読売ジャイアンツへ移籍した甲斐拓也捕手に、ホークスから4名の若手選手が”弟子入り”しています。

甲斐捕手の地元・大分で行われている自主トレに参加するのは、石塚綜一郎捕手、大友宗捕手、牧原巧汰捕手、盛島稜大捕手の4選手です。

13日、大分市の別大興産スタジアムで自主トレを公開した甲斐捕手。6球団から自身を含め、計10名の捕手登録選手が参加する自主トレ。「人数も多いので、自主トレじゃなくて合宿です」と笑い、「甲斐拓也 大分合宿」と銘打って行っています。

朝6時半からみんなで散歩し、7時から朝食。9時から体幹やウエートトレーニングを行い、10時頃から球場練習。ランニングメニューやキャッチボール、ノック、キャッチャー練習などを行いました。13時から1時間の昼休憩を挟み、午後は打撃メインで16〜17時頃までみっちり練習していました。

「人数が多いのは大変な部分もあるけど、いろんなチームのことを知れるし、若い選手のプレーを見て学ぶこともあるので、楽しいです。刺激的な1月です」と面倒見の良い甲斐捕手は、後輩たちからも学ぶ姿勢で充実した時間を過ごしていました。

弟子入りの若鷹たちへ送るエール

古巣ホークスから4名の選手が、甲斐捕手に志願する形で練習を共にしていますが、「いいものを持っているので、頑張ってもらいたい」と優しく微笑みます。

「僕も1番下(育成6位)からプロ生活スタートして、ホークスでたくさん経験させてもらった」と振り返る一幕もありました。育成出身だからこそ、選手たちの気持ちにも寄り添います。

一昨年、支配下登録された石塚捕手は、今回が3回目の参加となりました。この合宿で捕手としての練習は行っていませんが、昨年も一昨年も甲斐捕手のもとでしっかりステップアップ出来た実感があり、3年連続でお願いしたといいます。

「ヅカ(石塚)は変わらず、良いバッティングしてます。1人、スイングは違うなというのはありますよ」と甲斐捕手も認める打力を発揮するべく、さらなる覚悟で7年目のキャンプインに向けて、汗を流しています。

今年が2年目になる大友捕手は、甲斐捕手と”入れ替わり”でホークスに入団したため、被っていません。今オフ、憧れの人への念願の”弟子入り”が叶いました。目を輝かせながら、共に過ごす時間について語ってくれました。

甲斐捕手は「大友はポテンシャルがすごい。身体能力がすごい。走るのも速いし、持っているものはすごいので、あとはしっかり自分をどう表現するかというところ」と能力を認めます。その上で、ここからどんな”城”を築き上げるのか、静かに見守ります。

今年、育成選手として再出発する牧原巧捕手は、今までオフは単独で黙々と練習してきましたが、自らの場所を掴めなかった過去を振り返り、「何か変えないと」と尊敬する甲斐捕手に弟子入りを直訴。気持ち新たに前を向き、自身の武器である打撃を中心に、心身を鍛え上げる日々です。

甲斐捕手は「マッキー(牧原巧)は育成に落ちちゃったけど、目の色変えてやってるので、頑張って欲しい」と優しくエールを送りました。

昨季、高卒2年目ながら春季キャンプA組入りし、球団からも大きく期待を寄せられた盛島捕手も、かねてより憧れていた甲斐捕手に弟子入り。

「盛島も身体はデカいんですけど、とても優しい人間なので、もう少し荒々しくいって欲しいなと思います」と甲斐捕手。ポテンシャルの高さを認めているからこそ、殻を破って、もっともっとガツガツと──。そんな思いを込め、練習中も何度も声を掛ける姿が印象的でした。

古巣の後輩たちに優しいエールを送ってくれました。

「キャッチャーは特別なので」 甲斐が後輩たちへ伝えたいこと

さらに、捕手ばかりが集まるこの合宿で、後輩たちに伝えたいことがありました。

「キャッチャーなので。ホームベースを守って、ピッチャーの信頼を築いていかないといけない。僕は私生活からちゃんとしないといけない思う。僕もそう教えられてきましたし。特に育成から入って、支配下との差を埋めるにはどうしたらいいのか。ピッチャーからも、チームからも信頼されないといけない」と語ります。

例えば、寝癖がついたまま、集合時間ギリギリに起きてくる。だらしない私生活をしていては、投手や首脳陣、周囲から信頼を得ることは出来ないはず──。

「この子たちには、そういったところが特に大事になってくると思う。そういうところも伝えていきたい。僕も34歳になったし、ほんとはもっと7時半くらいまで寝たいんですよ(笑)でも、伝えていかないといけないから。だから、僕も6時に起きて散歩してるんです。そういうところに気付いて欲しいんです。キャッチャーは特別なので」

さらに、「運を味方につけるのは大事だし、そういうところを伝えていきたい。僕もホークスの時から大事にやってきたので」と頷きます。

多くの若手選手が甲斐捕手を慕い、憧れています。カッコよくて優しい背中を追い掛けています。若鷹たちにとって、憧れの先輩と過ごす1月が、大切なものに気付ける時間となりますように──。

※ホークスの4選手には別途インタビューを行いました。後日、たっぷりお届けします。お楽しみに!

Writer /

上杉 あずさ『班長』

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