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受け入れた「今の自分の実力」…宇野真仁朗の現在地

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公開日:2026.09.04

1年以上ぶりの公式戦は、自身の”現在地”を受け止める結果となりました。冷静に現実を見た20歳の思い──。

8月29日からのファーム・リーグ広島戦(タマスタ筑後)で、今季初めて2軍戦に出場した宇野真仁朗選手。

1年目の昨季は2軍で10試合に出場し、23打数9安打、打率.391をマーク。高卒ルーキーながら、NPB投手への対応力の高さを早速見せていました。

ところが、高校時代から不安があった右肘にメスを入れることなりました。7月末に右肘のトミー・ジョン手術、9月には「左尺側手根伸筋腱腱鞘再建術と左三角線維軟骨複合体縫合術」を受けました。

将来性豊かな若鷹のプロでの船出は、平坦ではありませんでした。325日という長いリハビリを乗り越えて、今年5月にようやく3軍戦で実戦復帰。その後も、再発防止や投球フォームの改善のため、制限付きで試合に出たり練習を行いました。大事にステップを踏んできて、”完全復帰”に至りました。

28日からの広島との3連戦で、術後初めての2軍戦に挑みました。全試合スタメンでフル出場。しかし、計11打数無安打。宇野選手は「1カード全部スタメンで出て、ノーヒットっていうのが今の自分の実力。そこは受け入れるしかない」と静かに語りました。

四球は2つ選びましたが、6三振。29日は野球人生でも「記憶にない」という屈辱の4三振でした。

「悔しかったですけど、今日も打てなかったってことは、練習も足りないし、実力も足りないから、とにかく練習しなきゃいけない」と3連戦を振り返り、まっすぐに現実を受け止めました。

さらに、「(結果の善し悪しは)付き物なので、それで感情的になるようなタイプではないし、受け入れて練習するだけですね」とはたちながら、落ち着いたコメント。小中高と常に世代別代表に選ばれ日の丸を背負い、早稲田実業で主軸を務めてきた経験値が滲みます。

結果には繋がらなくても、「振るべきボールは間違っていないところはあるので、そこら辺はプラスのポイントですし、褒められる部分なのかなと思います」と一喜一憂することなく、課題のみならず収穫も分析しました。

成長を感じた”去年できなかったプレー”

冷静に語ってきた宇野選手ですが、口が軽やかになったのは、話題が守備に及んだ時でした。

遊撃手の守備の中でも、より負荷がかかるプレーを颯爽とやってのけたのです。

3回、先頭の岸本大希選手の放った打球は三遊間深いところへ。宇野選手は逆シングルで捕球し、素早く一塁へロングスロー。「足の速い左バッターの流し打ちに対して、逆シングルで捕って(アウトにした)。あれ以上ないようなプレーができた。まだまだ自分が思うようなスピードではできていないですけど、あのプレーを去年できたかと言われれば、多分絶対できていなかったと思うので。それが試合の中で出たのが本当に良かったなって思いますね」と頷きました。

久々の公式戦に緊張感を感じていた中で、やってきたことを形にできたのは、宇野選手の努力の賜物です。痛めていた右肘の状態の良さも、リハビリ中に重ねてきた練習の成果も感じられる素晴らしいプレーでした。

斉藤和巳2軍監督は、改めて宇野選手への期待感を語ります。

「結果が出なくてもやっぱりバッターボックスの中でのボールの待ち方であったり、状況に応じてのボールの待ち方であったり、対応であったりとか。そういったところは、やっぱりみんなが期待する理由はわかるなっていう感じがするね」

多くの期待を掛けられる中でも、冷静に現在地を受け止め、真っ直ぐに野球に向き合う宇野選手。完全に怪我が癒えて、ここからどんな成長曲線を描いていくのか、楽しみに見守りたいです。

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Writer /

上杉 あずさ『班長』

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