より多く打席に立つために──。
新たな挑戦です。
育成3年目の佐倉俠史朗選手が今月3日、外野練習をスタートさせました。2023年育成ドラフト3位で九州国際大付高から地元の福岡ソフトバンクホークスに入団した左の大砲候補。守備では三塁や一塁を守り、持ち味の打撃でアピールしてきました。
外野を守った経験は、九州国際大付高校時代、練習試合の1イニングのみ。
「今日(3日)から練習に入りました。内野もするんですけど、両方やる感じです」
出場機会を増やすため、コーディネーターや首脳陣からの提案で始まった外野挑戦。元々持っていたという外野用グラブで、外野手陣に混じってノックを受けました。大きな声を出しながら、ボールを追いかけました。
「難しいです。最初なのでこんなもんかなとは思ったんですけど、思ったよりは出来ている気がします。これからです」
井出竜也コーディネーター(野手)は、「思ったより動きは悪くない」と頷きます。ただ、「もっともっと数受けないと、打球の切れ方や風による曲がり方とかは分からない。外野手は試合に出て、経験しないと覚えないところもある」と語ります。佐倉選手の挑戦はこれから。早速、フェニックス・リーグで経験を積むことになりそうです。
佐倉選手は、「感覚もそうだし、経験も少ないから、とりあえず一生懸命やって、できないところ、できるところを見つけていこうかなっていうので、まず昨日今日とやってみました。できるところ、できないところが明確になってきたので、いい収穫の2日間だったかなと思います」と充実感を滲ませました。


チャンスを増やすための前向きな挑戦
育成2年目の昨季、2軍戦デビュー。わずか1試合ながら、スタメン起用されると、4打数2安打と一発解答。限られたチャンスで結果を残しました。今季はファーム・リーグ10試合に出場し、32打数11安打、打率.344。プロ初本塁打も放ちました。
しかし、選手を120人近く抱える大所帯のホークスでは、2軍に定着することも簡単ではありません。結果を残しながらも、チーム事情で3軍行きとなることもありました。
もどかしい気持ちを抱えながらも、「もっと長打を求めていかないと、やっぱりアピールとしては少なかったのかなと思う。打率とかは良かったんで、それ以上にOPSだったり、内容の部分も求めていけたらなと思います」と力を込めます。
さらに、「(3軍だと)練習時間を設けられるって考えれば、成長はできるかなと思ったので。今年(のシーズン)はもう終わったんで、来年のためにどうやっていくかっていうのを今からやっていく感じです」と前向きに、虎視眈々とレベルアップに励みました。

「打席に立たせてもらえるならどこでも守るつもりです」と1打席でも多く、チャンスを増やすための前向きな挑戦です。成長した打力を少しでも上の舞台で発揮するため、出場機会を求めます。5日から2軍に合流し、みやざきフェニックス・リーグに参戦します。
「春のキャンプでアピールしている選手が支配下になっている印象なので、キャンプのスタートの時点で『おっ』と思ってもらえるような選手になって、春を迎えたいですね」と来季を見据える佐倉選手。新たな挑戦の秋に燃えています。
