10月3~4日、しずてつスタジアム草薙で開催される「ファーム日本選手権2026」。今年から3地区制となったファーム・リーグの西地区で優勝した福岡ソフトバンクホークスは、3年ぶり6度目のファーム日本一を目指します。
今季からファーム日本選手権は4チームによるトーナメント方式で行われます。西地区1位のホークスは、3日にファーストステージ(準決勝)で東地区優勝の日本ハムと対戦します。
その大一番で“開幕投手”に任命されたのは、2年目の岩崎峻典投手。
今季は2軍で12試合に登板し、7勝1敗、防御率2.39。ルーキーイヤーの5月以来の1軍昇格はありませんでしたが、2軍で粘り強く投げ続けました。最多勝にこそあと1勝届きませんでしたが、今季はたしかな成長を見せています。
“開幕投手”に指名され、岩崎投手は「ビックリしました。(シーズン終盤は)中継ぎをやっていたし、他にも先発陣はいっぱいいるじゃないですか。そこをまさか選んでくれたのは嬉しいですよね」と微笑みました。

愛あるキャッチボールと授かった金言
9月26日の阪神戦(SGLスタジアム)で、リーグ戦最後の先発予定でしたが、雨天中止に。すると、室内練習場で斉藤和巳2軍監督とみっちりとキャッチボールを行う姿がありました。
「キャッチボールたまにやってくださるんですけど、今日は技術的なことを結構いろいろ聞きました。いつもは気持ちやメンタル的なことだったり、野球人として、人としてみたいなことを教えてもらっているんですけど、今日は技術的なことを僕から質問しました。ちょっと質問したらめっちゃ詳しくいろんなことを教えてくれるんです」
さらに、キャッチボールを終えると、2人は共にブルペンへ…。
それぞれがマウンドに立ち、身振り手振りを交えながら、イメージについて語り合いました。「どういうイメージで投げてんの?」と斉藤2軍監督に聞かれると、岩崎投手は自身の悩みや課題について相談しました。
斉藤2軍監督は、自身が現役時代にどんな意識で投げていたのかを伝えてくれたといいます。“負けないエース”の金言を授かる貴重な時間となりました。

ファーム日本選手権で先発する、つまりはレギュラーシーズン中の1軍昇格が叶わなかったことでもあります。
岩崎投手は「もちろん、1軍に上がりたいですけど、ポストシーズンもある。任せてもらっているところで結果を出して、そこに入っていければなと思っています。まずはファーム日本選手権を全力でいきたい。プロ野球の試合で一発勝負って、なかなかないじゃないですか。だから楽しみですね」と力を込めました。
一発勝負と言えば、岩崎投手はアマチュア時代のことを思い出します。履正社高校時代は、2年の夏に甲子園優勝投手になりました。東洋大学時代も、様々な舞台を経験しましたが、「どちらかというと(東都リーグの)入れ替え戦を思い出しますね。そっちの方が熾烈だったから。ホンマにキツかったですからね。それを思い出しますね」と懐かしみます。数々の修羅場をくぐり抜けてきたマウンド度胸を、この舞台でも生かしてくれるはず。
悔しさ、楽しみ、感謝……様々な思いを胸に、岩崎投手は大切なマウンドに立ちます。ホークスをファーム日本一へと導く気持ちのこもった好投に期待しています。
