戦いを終えた選手たちは、休む間もなく、次なる戦いへ向けて汗を流しました。
10月3〜4日、静岡で行われたファーム日本選手権。3日のファーストステージ(準決勝)で日本ハムに7-6でサヨナラ負けを喫した福岡ソフトバンクホークス2軍は、試合後に帰路へ。4時間を超える熱戦となったため、自宅や寮に帰り着いたのは夜中12時を回っていたという選手も。
移動疲れも残る中、今日の練習は午後1時からファーム本拠地「HAWKSベースボールパーク筑後」で行われました。
集合時、斉藤和巳2軍監督が選手たちを集めて、熱い言葉を掛けました。時間にして12分間。練習前に、全員がいる場所でここまで長く語り掛けるのも”異例”の光景でした。

昨日の試合後は、次の試合が控えていたこともあり、球場をすぐに出なければなりませんでした。集合して全員の前で話す時間がなかったため、今日の練習前となったそうです。
「昨日、ああいう負け方で帰ってきたんで。何も伝えない、話さないというのも違うんでね。まずご苦労さんっていうことも含めて、1年間一緒にやってきて、見てきてっていうところでの話をさせてもらった。今後、こういうことを大事にしていこうよっていう気持ち込めてね」と明かします。

主にプロ野球選手として、人として、大切にして欲しいことなどを説いたといいます。「自分も完璧な人間だとは思っていないけど、そこでどう考えて、どう感じて、歯食いしばって、自分の人生を、自分の時間をどうやって生きていくかが大事だって。俺はこれが大事やと思うっていうことを話させてもらった」と斉藤2軍監督。
ファーム日本選手権を終え、2軍は1つの区切りを迎えました。しかし、指揮官は「公式戦が終わったっていうだけで、これからもずっと続くからね。この後のフェニックスリーグも、秋季キャンプもオフシーズンも」とまだまだ続く戦いを見据えました。
「変えられるのは今と未来だけ」…愛あるエール
ポストシーズンで1軍の戦力を目指す者、来年に向けて秋の取り組みが始まる者、立場は様々ですが、それぞれがこの経験を無駄にしてはいけません。
今季最後の公式戦は、サヨナラ負けで悔しい結末となりました。斉藤2軍監督は、「過去の失敗とか成功っていうのは、全て生かさないと次に繋がっていかないので。これは2軍以下の選手だからそう言うわけではなくて、我々首脳陣、スタッフも含めて、常に学んで成長していかないといけない。昨日の負けで、よりいろんなことが明確になった。選手もそうだろうし、自分もそう」と胸に刻みました。
この日の練習後、昨日の大一番で先発を託した岩崎峻典投手と話し込む場面もありました。岩崎投手は先発し、5回途中9安打6失点と苦しいマウンドとなりました。
「本人の気持ちは本人にしか分からんけど、最後(練習を)上がるときに、スーっとこっちに来て挨拶して行く姿とか、らしくないなというか。アイツはアイツなりに責任を感じていた」
そんな岩崎投手を呼び止め、約30分間2人で話をしました。

「次に繋げないともったいない。こうやって失敗することもあるかもしれないしね。みんなが完璧ではないし、そこでどうするかっていう。過去は変えられないんで。変えられるのは今と未来だけ。だからこそ、この経験を今と未来にどう繋げていくか」
一発勝負の舞台だからこそ、感じられた苦い経験。悔しいだけでは終わらせない──。斉藤2軍監督からの愛あるエールをどう受け止め、どう行動していくのか、若鷹たちのこれからに注目したい。
